映画「わたし、生きてていいのかな」制作にあたって


2019年度、全国212箇所の児童相談所で対応した児童虐待の件数は、 過去最悪を大幅に更新し159,850件。

1990年から29年間、連続で増加し続けています。

その後も、児童虐待・ネグレクトなどによる事件は、あとを絶ちません。

また、10代の子どもの自殺や、友人を殺害するなどの凄惨な事件の陰にも、 児童虐待の影響が色濃く見えています。

なぜ、こんな事件が次々と起こるのでしょう・・・ 事前に、悲劇を防ぐことは出来ないのでしょうか・・・

子どもが不幸な国に、未来はありません。

私たち映画製作チームSunshineは、この問題に向き合うために、映画製作のプロジェクトを立ち上げました。

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あなたは、「社会的養護」を受けて育つ子どもたちの現状をご存知ですか?

現在「乳児院」「児童養護施設」「子どものシェルター」「自立援助ホーム」などで、社会的養護を受けて暮らす子どもの数は4万7000人以上。

子どもを取り巻く状況は、年々厳しさを増しているようにも感じます。

それなのに、そこで暮らす当事者である子どもたちの声、施設側のスタッフの声、施設を出て社会で暮らす人たちの声が、私たちに届くことが少ないのが現状です。

彼らが何を感じ、どう生きようとしているのか。

また我が子を、社会的養護に預けざるを得ない状況に追い込まれた親たちは、何を思い生きているのか…

映画「わたし、生きてていいのかな」は、「社会的養護」の背景と現状を描きます。

私たちは、より多くの人たちに、現代の子どもたちを取り巻く問題と、子どもを救い守ろうとする大人たちの活動を知っていただきたいのです。

「人間は誰しも、弱い。 痛みを抱えながら、生きている。 だけど、その先には、希望の光がある。 手を取り合えば、強くもなれる。 周囲の人は、必ずあなたに気付いてくれる。

 あきらめないで。 今はつらいけれど、それでも、光あふれた明日は必ず来る」

映画は、現実に一番近いメディアです。 映像はとてつもなく、大きな力を生むこともあります。

映画「わたし、生きてていいのかな」が、「私の隣に、苦しみを抱えている子どもや家族がいるかもしれない」という気づきのきっかけになれれば…

救いを求める子どもたちの声に、耳を澄ます助けになれば…

行政が動き、新たな支援団体が表れ、個人・企業が手を差し伸べられるような動きにつながれば…

もしかしたら、子どもたちの未来に希望の灯がともり、凄惨な事件が少しでも防げるかもしれません。

私たちは、映画「わたし、生きてていいのかな」が、ほんの少しでも現状と、 未来の「何か」を変えるきっかけになればと願っています。

 

 

 

 

office SORAIRO (映画製作チーム・Sunshine)

  担当 佐野

 

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